性感染症(いわゆる性病)にはいくつか種類がありますが、特に多いのはクラミジアや淋病です。場合によっては治療が困難なこともありますが、ほとんどは抗生物質を使用することで1週間程度の治療で完了します。ただし、治ったと思ってもまたすぐに陽性反応が出る方もいらっしゃいますので、注意が必要です。
性感染症の原因としましては、複数の相手と関係を持っていることもありますが、自分は一人の相手としか性交渉をしていないのに、その相手が複数の異性と関係を持っていたということもあります。予防のためにはコンドームの使用が最も大事ですが、口から感染することもありますので、不特定多数の相手と関係を持たない、そして不特定多数と関係を持っている人と性交渉を行わないということも重要になります。
性感染症は自己責任で本人が苦しむだけでは済みません。不妊の原因となったり、生まれてくる赤ちゃんが新生児結膜炎になってしまったりすることもあります。
なお、性感染症を治療する時は、必ずパートナーも一緒に治療を受ける必要があります。どちらか片方だけが治療を受けると、治った後にパートナーから再度感染し、その後再びパートナーに感染するという「ピンポン感染」になってしまう可能性がありますので、2人一緒に治療を開始して、完了するまでは性交渉を行わないようにしましょう。性感染症は性器の接触に限らず、口などの粘膜でも感染しますので注意するようにしてください。
おりものに異常がある、局部に痒みや痛みがある、その他気になる症状がある方は、悩まずすぐに受診してください。もちろんお二人でご来院いただくこともできますし、必要に応じてお二人分のお薬を処方いたします。